ただ君を一晩放置したい
というわけで、パンの話に戻りますが
試行錯誤を続けながらも
夕方に焼き上がるんじゃなくて
どうにか、昼には焼き上がるように・・・工夫できないかなぁ・・・と
考えたのが天然酵母生地のオーバーナイト法だったのです。
オーバーナイト法っていうのはざっくりいうと、適正温度を見つけて
捏ね上げた生地を一晩かけてじっくり一次発酵させましょうって事なんだけど
通常ドライイーストを使った生地は少ないドライイーストの量で仕込んで
野菜室で一晩じっくり発酵させると美味しい生地が出来ると言われてまして。
ただ天然酵母は冷蔵庫とか野菜室だと発酵してくれないらしいんですよ。
休眠しちゃうんだね、低すぎると。
24時間から2~3日で発酵してくれるっていう話もあるんですが
そんなに待ってられないしね。パンの気分じゃなくなってる可能性があるよね。
出来上がった頃には。
やっぱりベストなのは一晩、一晩なんだよ。
で、自家製酵母とかでパンも作ってる友達に聞いたら
ホシノとかの天然酵母だと
室温15度くらいで20時間
20度くらいで15時間くらい
25度で10時間くらいって話を聞いたことがあると聞きまして
たっだら寝る前に生地捏ねて、室温放置でいいんじゃない?!って希望を見出したわけですよ。
で、北海道ですから夜は小さい火でストーブ付けっぱなしなんで居間は。
そこに置いてみようって試してみたんです。たぶん20~23度くらいあるんでね。
8時から形成したいとして逆算してね。
そうしたらまさかの過発酵!!笑
案の定・・・二次発酵であまり膨らまず・・・。ちょっとアルコール臭いパンに・・・。
次は1階のキッチンはどうよ?直接的に暖かくないし、いけるんじゃない?!
と、サイドボードの上に置いたのが悪かったのか・・・そこそこの過発酵。笑
もう、こりゃ一階はダメだね。
じゃあ2階のキッチンがいいね!みんな部屋閉め切ってるから夜は火の気もないし
15度くらいかな?じゃぁそれで・・・と試してみたら
まさかの・・・あれ?これ発酵してる?変わってないんじゃない?
あ?微かにしてる?位な感じ。まさかの2階キッチン室温ひとけた説。
結局、レンジの発酵機能で発酵させて出来上がったのがこのパンでござ~い。
ただね一晩かけて微かに発酵してたのか、いつもより味に深みを感じました。
そして安定した温度で発酵させてるので酵母が元気で安定するのか
窯伸びもとっても良く・・・。
キメもそこそこ綺麗なパンになりました。
モチモチふわふわでほのかに甘くて美味しい・・・。
それでね、たどり着いたんです。
今の私には、早すぎるな。と・・・
天然酵母って、それじゃなくても発酵の具合が安定してないのに
一晩放置して完璧にするなんて、無理。無理ですよ(;´Д`)
とりあえず、捏ねはなんとか覚えたので(メランジュールがね)
安定した温度で一次発酵をとって、安定した温度で二次発酵してあげて
健やかに伸びの良いパンを作って、次の日食べればいいじゃない。
そう、それでいいじゃないと・・・。
それじゃなくってもパンって、季節、気温、湿度に材料の温度に左右されるんだもの。
パン屋さんじゃないもの。家で食べるんだもの。
いいんだよ。これでいいんだよ・・・・。と
にこやかな顔でほほ笑むパンを目の前に、区切りをつけたのでした。
でも、型や焼きたいパンの形によって粉量が違う事。
出来上がる生地の温度が安定してた方が、パンも健やかに発酵すること
ベーカーズパーセントも覚えられたこと、とっても勉強になったし
今までよりは少なくとも、美味しいパンを焼けるんじゃないかな?と少し楽しみです。
まずは手持ちのレシピとしっかり向き合って、調整していこうと思います。
では、変わりなく過ごせた昨日に感謝して。
今日も一日が穏やかでありますように。
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